JAオホーツク網走の長いもは、約90haを栽培しており、粘りがあり食味も良いことから、市場での評価も高く、主に本州方面へ出荷しています。
■ながいもの原産と来歴
ながいもは通常、いもの形から、長形種を「ながいも」、扁形種を「いちょういも」、塊形種を「つくねいも」などと呼んでいます。
ながいもは、中国では紀元前2000年、神農皇帝のときに薬用として使用されていたという記載もあり、非常に古い時代から栽培されていたとみられます。
原産地は中国南部の雲南地方で、これがしだいに北上し、朝鮮半島に伝播し、さらには日本にもたらされたと考えられています。
わが国で栽培がはじまった時期は、縄文後期で、焼畑での雑穀類や陸稲の栽培がはじまる以前のことと言われており、作物の中では最も古い分類に属しています。
■知られざるパワー
ながいもの粘りは、たんぱく質のマンナン(食物繊維の一つ)が結合したムチンという粘質物です。
この特性を活かし、麦飯のパサパサとした感触をとろろ汁で食べやすくしたのが麦とろです。
ながいもには、でんぷん質の糖化酵素であるアミラーゼなどが多く含まれているため、麦とろなどあまりかまずに飲み込んでも良いのは、このおかげなのです。
ながいもには他に、脳や肝臓などを組織する強塩基性の物質コリンが含まれ、細胞膜の浸透圧や脂肪代謝の調整に作用されています。
- 健胃、整腸、糖尿病、強精、心臓病、慢性胃炎
すりおろしてとろろ汁で食べます。
消化作用があるジアスターゼが大根より多く含まれており、食べ過ぎても胃もたれしません。 - かぜ、せき止め
すりおろして黒砂糖かはちみつを適量に加え、熱湯を注いですぐに飲みます。
1.種芋の準備作業(3月下旬)
~病害などの発生を防ぐため、種芋を消毒します


1個100gを目安とする事が高収量を確保でき、経済的であるとされています。








これは種芋に石灰の被膜を作ることで、雑菌効果と切断面を乾燥させてコルク化(キュアリング)を促します



消毒後、25日前後で発芽します
植付けの時の芽が大きいほど、生育が前進し、収量は高まります
2.溝切り作業(5月中旬)
~トレンチャーという農機で、土壌を均一に砕土します


3.支柱立てとネット張り作業(5月下旬)
~ながいもはつる性なので、支柱を立てて、ネットを張り、つるが絡まるようにしておきます










ネットにキラキラした紙のような物はアブラムシの飛来を防ぐものです。
日光で反射し、キラキラ光るのですが、アブラムシはこの光を嫌がるのです。
4.防除作業
~除草剤を散布しています。

この先まだ生えてくる雑草は手作業で抜き取ります






5.つる切り(10月下旬)


葉が大分黄金色に変化してきました。


収穫の7~10日前にはつる切りをします。


6.収穫作業(11月)
長芋の収穫作業は複数あり、ここでは長芋収穫専用のプラウという農機で土と長芋を堀り上げ、長芋を手作業で抜き取ります。(プラウ方式)
他にも長芋の隣を堀って溝を作り、溝の中に人が入って抜き取る作業(トレンチャ方式)などがあります。


支柱を抜いて、つるとネットを回収します



写真右)後ろから見た作業の様子です


写真左)横からみた様子です
写真右)土の中に入り込む瞬間です













7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます



















主に名古屋、大阪方面の市場へ出荷されます










